2016/07/10

良薬は口に痛すぎる


16世紀に創業し、今もなおそのままの建物を使った
歴史のある(ありすぎる)薬局がウィーンにあった。




店頭にも薬や栄養剤は並んでいるが、
イメージとしてはマツキヨではなく、
調剤薬局のような感じだった。



事前にドイツ語で「口内炎・塗り薬」と調べて
メモ帳に書き、白衣のおばさんにそれを渡してみた。

すると「ん?」という表情をされたので

唇の裏を広げて見せると
「ッォォ」という、
なんとも深い声を出してくれた。




マッサージをしてもらって「凝ってますね」と
言われると、「凝ってないですね」と言われるより
嬉しい気持ちがするのは僕だけじゃないはず。

おばさんに「こんな口内炎は見たこともないわよ」
という顔をしてもらった僕は、
ちょっぴり自慢気に微笑んでしてしまった。


そして「ちょっと待ってて」的な言葉を発して
奥にずらっと並ぶ数多の引き出しの中から
僕に合った薬を探してくれた。

(カマジイのそばで待つ千尋の気分だった。)



ようやく出してもらった薬が、これ。
日本円にして約600円くらい。



正直、保険適用外の自己負担額とかに
ものすごくドキドキしていた。
めっちゃ高いかもしれない。
けど、それでも薬が欲しい!

たかだか薬局とはいえ、外国の医療に罹り
用法用量の全く読めない薬をもらうというのは
ものすごく勇気が必要だった。

しかしなんてことはない。
気軽に薬を手に入れられるこの感じは
マツキヨみたいなもんだった。




*  *  *  *




日本の口内炎の塗り薬は白いのが多いと思うが
こちらのは完全なる透明でゲル状。
まるで瞬間接着剤みたい。

勇気を出して患部に塗ってみると、
ものすごい激痛。

これなら民間療法で聞いたことのある
塩を塗るって方がマシじゃないかと思うくらい
ありえないっほどの激痛。

白衣のおばさんは、天使か悪魔か。








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