2016/06/29

ショーウィンドウでウィンドウショー


ヴェネツィアの町を歩いていると面白そうなお店を発見。

通りの一角に大きなショーウィンドウ。
それは着飾ったマネキンが並んでいるような、
いわゆる普通のショーウィンドウではなく
まさにSHOWをするための窓。

ガラス窓の中にマットが敷かれ、
外から見やすいようにライトアップされている。

これは、マジックショップなのか!?


日本のマジックショップはまさに知る人ぞ知る
手品師たちの秘密のアジトとなっている場合が多く
こんな路面店に堂々と看板を出したりはしていない。




中に入ってみると
イイヤツそうな青年が
お店を任されていた。


風貌だけでみると、完全に僕の方が、怪しい。
「ハロー」の後にすぐに聞かれた
「アー  ユー マジシャン?」


・・・イエス、メイビー。


すると何か見せてよとトランプを手渡されたので
申し訳なさそうに一発やってみたら、
すごく喜んでくれた。



やっぱり彼はイイヤツだった!





そしてその流れでウィンドウショーをさせてもらうことに。



この舞台では制限が多い。

ガラス越しなので会話はできず、
道具を触ってもらうこともできない。

表現力が試される。

そして、ただ楽しんでいただくだけではなく。
その人たちを店内へと導くことが目的である。




なかなかに人通りの多い角で、
次々と立ち止まってくれる。

楽しい!!





そしてマジックに興味が湧いて、
マジシャンになりたいと思ってくれたら嬉しい。




「このマジックはいくらで買えるの?」



ごめんよお嬢ちゃん。
この技は売り物じゃあないんだ。

でも、安心してくれ。

君にもできる、とっておきの手品があるよ。
ほら、そこの店員さんが持ってるヤツさ。





マジックショップの店員さんには
僕らとは違う技術が必要である。

僕たちは常にオリジナリティの
溢れるショーを研究するが、
彼らは"どうやったら買ってくれるのか"
が生活に直結する。


店外の通行人お客さんに変えるという
マジックを披露するこのお店の取り組みは、
ひときわおもしろい。



MISTERO E MAGIA
Tel +39-041-522-7797
Mail misteromagia@gmail.com




2016/06/24

水と共に生きる町


ついにやってきました。
"花の都"の次の都市は、"水の都"。

片岡双六による
世界で一番行きたい都市ランキング
堂々の1位の場所「ヴェネツィア」



観光名所って結局はどこへ行っても
同じようなお店が並んでいたり、
同じような商売が儲かってたりするものだけど、
ここは、車をはじめ、バイクや自転車すら無い町。

運河によって細かく分かれた町を移動するには
徒歩か船のみ。
パト"カー"も救急"車"も消防"車"も
全部が"船"に代わる場所。

空気が、綺麗。




そしてもう一つの醍醐味が"仮面"。
マスカレードとして知られる、
『仮面舞踏会』の発祥の地である。


仮面ってかっこいいよなぁ。


デジモンのピエモンとか、
スト2のバルログとか、
ダイの大冒険のキルバーンとか、
初登場時のCP9とか、
とにかく、仮面ってかっこいい!



そしてヴェネツィアに着いた初日。
幸運なことにその日は満潮だった。


海に沈み始める広場と大聖堂。

これが、水の都か。



おもしろい!!!






2016/06/22

トイレにはフローレンスの香りを




「屋根のない美術館」と称される、
町並みが美しい"花の都"フィレンツェ。

英語名だと「フローレンス」と言うらしく
イタリア語と英語の字面が違いすぎて
券売機や地図で僕を惑わせた町。


ローマに比べると、大道芸人さんよりも
絵描きさんが多いように感じる。




そういえば僕が子供のころ家のトイレに
フィレンツェの町の写真が貼ってあった。


昔に母親が感動したらしく
「ママの大好きなところなの」
と言っていた記憶がある。


26歳になった自分の息子が
そんな場所で手品をしているだなんて
当時の"ママ"は考えもしなかっただろう。


なんというか、僕自身ですら感慨深い。



もちろんフィレンツェには初めて来たのだが
なんだかとても、懐かしい感じがした。


うんこしながら眺めていたせいだろうか。






僕も子供ができたら、
トイレにどこかの写真を
貼っておきたいと思った。












2016/06/21

みんなで支えて。


ローマから列車に揺られること3時間。
ピサの斜塔へとやってきました。





フィレンツェで大々的に手品をして
ピサは観光だけの予定だったのですが
ピサの方が圧倒的に宿賃が安くて。

本当ならばホテルとか旅券とかって
予約をすると早割とかがあると思うのだけど
今回の旅はいつだって弾丸。


まだここに居たい!とか
明日はここへ行こう!とかで
列車の切符を買ったり
ホテルを探したりしているもので。

ラッキーなことに
ピサの斜塔から200mの宿に入れたので
翌朝は1番乗りで昇ってきました。


思っていたよりも傾いていたなぁ。


この写真で伝わるかわかりませんが、
左側が下がっている方で、
僕は塔の柱にもたれかかっているのですが

これが、なんとも、楽チンで。
リクライニングシートみたい。

硬いけど。


そしてここでいきなりのクイズです!

Q.さて写真の人たちは何をしているのでしょうか?

そしていきなりの答え!
A.ピサの斜塔を支えてる風な写真を撮っています。




みんな同じことしてて面白かったなぁ。



そしてごめんなさい。
ピサではマジックをしておりません。

そのかわりと言っては何ですが、
ツイッターに動画を載せますね。


そちらも合わせてどうぞ、よろしくお願いします。

ツイッター:@sugoroc66







2016/06/18

すべての道はローマに通ず



どうやらイタリアは
果物が安いらしい。


お腹がかよわい僕は
ハエの群がる夏の屋台で果実を
買う勇気は流石にないが、
スーパーでも十分安い!

セルフ量り売りのシステムなので
1個単位からでも買えるのだが
ゴロンとしたプラムは約20~25円で、
柔らかい桃なんかも60円で買えちゃう。
チョコやジュースよりも遥かに安い!



ちょっと熱中症にもかかりかけたが
果物の力で無事に復活。



夏の空の下
黒いジャケットで
マジックをして周る



ローマでの目の引き方のコツも掴めたし、
適度に休憩をとりながらやっていこうと思う。



スーパーで買ったプラム1個を
その辺で洗って
日陰に座って丸かじり。




ローマはあちこちに垂れ流しの
水飲み場があるので有難い

飲まないけど。
(お腹がかよわいので。)








さて、次の目的地はピサとフィレンツェ。
まぁ、なんとかなるだろう!

昔の偉い人が言ってた気がする。
ローマで得たものはどこでも通じる!






2016/06/16

ローマは一日にしてならず



大道芸人にとってはローマは最高の場所だろう。
広場にはどんどん人が集まる。
帽子の中にはどんどんとお金が入る。

みんな派手にやっている。



一方、僕のスタイルは「大道芸」とは違って。
チップを投げ入れる用の帽子を置いて
音楽をかけてやるようなやつではない。

道行く人に声をかけて
マジックを見てもらって
手渡しでチップを戴く。


言うなれば「ナンパ式」である。

盛大に観客を集めてやるのとは違い
コツコツと稼ぐ感じである。



広場でひたすら道行く人に声をかける。



が、なかなか誰も立ち止まってくれない。
ノルウェーの時とはまた違う。

声をかけても拒否される。




新人マジシャンへの教育には
ストリートマジックを薦めている。
ひたすら、がむしゃらに
通行人に声を掛けなさいと教える。
見てくれればラッキー、
見てくれなくてもメンタルが鍛えられる、と。

しかしその日の僕は
心が折れて宿へと帰宅した。


初心のつもりで行っていた
ストリートパフォーマンス

それが全く見向きもされ無いことに
落ち込んだ。







スタイルを変えねば。





ただ、僕はスピーカーを持ってきてはいない。

今、持ち合わせているもので出来ること。



翌日、声を掛けるのをやめた僕は
1枚のカードを、ただ浮かせてみた








人が、集まってきた!


初心で声を掛け続けるのも大切だけど、
今の僕は、初心者ではない。

相模原の皆さんに支えてもらった
大切な技があった。


スピーカーも持ってないから
無音でやり続けたが、
これが僕にとって新しい
"世界のはじまり"
のような気がした。
というのは大袈裟か。







2016/06/15

「砕けぬ柱」と「砕ける柱」




ローマに着いた。

古代の人々の息吹が残るこの町で、
立ちくらみがした。


町の教会や噴水、コロッセオに
トレビの泉、記念堂、9つの丘…

それに加えてバチカン市国が
守り続けている文化遺産の数々。

写真で見たことのあるものたちだけれど、
実物を目にすると、圧巻。


呆然。


柱の一本から、
城壁の装飾から、
とにかく周りの全てから
太古の魂を感じる。



想像していたスケールとは余程違い、
実物は、とにかくでっけぇ。

等身大くらいに見えていた石像は
何メートルの高さもあり、
近づくほどに遠近感がバカになる。

壮大すぎる、
昔の人の作ったものを見て
自分は一体どんなパフォーマンスを
生み出せば良いのだろうか。



めまいがした。







大道芸人にとっては
"楽園"
だとも呼ばれるローマは
広場も多く、観光客も多い。


周りの皆んながチップを稼いでる一方で

やばい。

誰も立ち止まってくれない!!
僕の呼び掛けに、
誰も。



ローマの遺産にパワーを吸われて
さらには軽い日射病なのか。




心が折れそうになったローマの初日。




ここからだ!




2016/06/13

ノルウェーの森で



「ノルウェーは日が沈むのが遅い」
と前の日記で書いたけれども

夕焼け空がそのまま朝焼けに変わるように
真っ暗になる時間帯はほぼなかったこの数日間

ノルウェー最後の夜は
ちょうど宿泊していたホテル・ハルヴェグの近くで
行われていたBBQパーティーに飛び入り参加してみた。



まずはノリの良さそうな若者たちをターゲットに
あえて近くでしか楽しめない参加型のマジックをぶつける


めちゃめちゃ盛り上がった!


それをきっかけに、今度は子供達に風船のマジックと
360°囲まれた状態のフォークマジックをお披露目


こっちが「なんだこれ!?」
ってくらいに盛り上がった!!



とっても素直にマジックを楽しんでくれる皆さん。



そういえばノルウェーでは一度も
「教えてよ」とか「そこをこうしてよ」とか
なんというか、穿った目線で見られることはなかった。


純粋に楽しんで、少しシャイだけど
「ス、シュゴロクー!」って叫んでくださった
ノルウェー人の方々に感謝して

次の都市、ローマへと向かう







2016/06/10

"KUN KONTANT"



ストリートマジックをしていて、
ある問題に直面した。


マジックを喜んでもらっても
大概の人は「現金がなくて」と言う。

これはいわゆる断り文句であって
自分のパフォーマンスの力量不足だと思っていた。



...のだけれど、
どうやらノルウェー人は
本当に現金を持ち歩いていないらしい。


こちらは公園のトイレ


街中のトイレは公園もデパートも有料なのだが、
その支払い方法がクレジットカード。



こちらで大人気のMAXバーガー。
"マック"よりもボリューム満点で、
ベジタリアン向けのグリーンバーガーも美味しい。


レジに並んでいると、突然その一つに紙が貼られた。

「KUN KONTANT」

みんな一斉に別のレジに移ったので、
てっきり「故障」という意味かと思ったら
これは「現金のみ」という表示だった。


ノルウェー人は現金を持ち歩かない。

給料の振込みもネットバンク、
カードの引き落としもネットバンク、

時代の流れに乗るのならば
大道芸人たちも「KUN KONTANT」ではなく
iPhoneにカードリーダーをつけてクレジットで
チップをもらえるようにするべきかもしれない。


非常用に入れていたであろう、
iPhoneケースの中から取り出した
お札をくれた女性に感謝。









2016/06/09

空が暗くなるのは...


ドーハでの全力疾走が功を奏して
ノルウェー行きのフライトは
滑り込みセーフ。

そこから6時間半のフライトを経て
ついに第一の目的地、オスロに到着。


ところが、目印にカラフルなバンドを巻いた
スーツケースが見当たらない。

と思ったら、そのバンドが外されて
ただの黒いケースがそっぽに転がっていた。

国際線では(乗り換えをすると特に)
自分のバッグが出てこなくなることがあるようで。

なんとかロストバゲッジしなくてよかった。





オスロの夏は白夜に近い。



朝日が昇るのがAM3時ごろで、
空が暗くなるのは深夜0時ごろ。



この写真も夜8時ごろのものだ。



"SUGOROC!!"という歓声は
無事にノルウェーでも響き渡った。







2016/06/06

最新の国際線事情


羽田空港国際線ターミナルから出発。
旅の最初の目的地はノルウェー。

日本からノルウェーに行くのには
フィンランド乗り換えが一般的で
フライト時間はおよそ10時間程度。

しかし今回の旅では超格安の航空券で出発。
まずは11時間かけてカタールのドーハに到着する。


このブログでは、マジックに何ら関わりの無いことでも
僕が感動したことを載せていきたいな と思っています。


【飛行機に感動】

格安だからと思っていたカタール航空の飛行機。
実はめちゃめちゃ最新鋭の機体でした。

まず、窓に感動。
写真の左右に窓があるのですが、
実はこの窓、一般的なシャッター的なのが無くて
下についているボタンで"輝度"を変えられるのです。

ボタンで明るさを調節すると
まるでカメラの露光量が変わるように
窓の向こうの景色が
明るくなったり暗くなったりするのです。

すごく、不思議!!

写真左のが暗くて、右のが明るくした状態です。



そしてモニターに感動!!


画面もリモコンもタッチパネルで
USBをつなげる穴もあります。
iPhoneを充電しながら中のムービーや写真を
モニターに同期させることもできるのです。


さらに驚かされたのは...

飛行中にWi-Fi通信や通話が可能だということ!

これは一度試したかったのですが
クレジット登録が必要でさすがに無料ではなかったです。



と、最新鋭の技術に驚かされたものの
やはり何度見ても感動するのは
空の上から見る景色。雲海。

世界の絶景を見て回った旅人が
「結局一番すごいのは飛行機からの景色だ」
と言い放ったそうですが、確かに。

国内線でも国際線でも、
今では誰でも簡単に見ることのできる
景色になってしまいましたが

それこそ飛行機ができる前の時代には
どうやったって見ることのできない世界であったわけで。

【雲海に感動】

朝焼けも、夕焼けも、ひつじ雲も、夜景も、
とにかく空からの景色は心を打たれますね。


いずれは宇宙からの景色も当たり前になるのでしょうか。



さてさて、ドーハに到着してからは
猛ダッシュでノルウェーへの乗り換え!

1時間は必要とされる国際線の乗り換えに
僕たちが用意された時間は50分。
さらにカタール航空は15分遅れて飛行中。

果たして間に合うのか!!

ドーハからノルウェーまでは1日1便しか飛んでいない。









2016/06/05

NO SAGAMIHARA, NO LIFE!!



 2016年5月末、
19歳の頃よりお世話になったお店
MagicBarGARNET相模原店を卒業いたしました。

とは言いましても、
僕は
マジシャンを辞める訳でも、
GARNETを抜ける訳でもありません。

ちょっと旅には出ようと思いますが、
それもたった2か月半ほど。

仲間たちと離れ離れになる訳でもなく、
相模原に遊びに来れない訳でもありません。

ですので別に泣いたりはしないだろうと
そう思っていたのですが。

完全にやられました。
号泣させられました。

KOEBIが作ってくれた"24"ちっくな語り部から始まった
ラストイベント-24時間ぶっとおし-は、
前半戦は昔の仲間たちも続々と駆けつけてくれて
後半戦は現役スタッフが盛り上げてくれて
クライマックスに突入すると
wall-handがまとめてくれた仲間からのメッセージDVDと
みなさんで作ってくれた寄せ書きパズル
そして、
バスとテナーだけで構成された唄のプレゼント。

これで感動しないほど
僕は鬼じゃあありません



相模原を卒業したって、
そんなに何も変わらないだろう
僕がいなくても
頼れる仲間が継いでくれるし

と単純に考えておりましたが
すごく甘かったです。


相模原を卒業するということが
どれほどなことなのか。


僕は相模原を第二の故郷だと思っております。

ただ、第一の故郷である札幌を出たときよりも
今の僕が持っているものはたくさんあります。



これからもっと大きくならなきゃな。
(できれば身長も!)



相模原で出会った皆様に感謝の気持ちを携えて
まずは今日から世界を旅してみようと思います。

行ってきます!!